田澤拓也『ムスリム・ニッポン』小学館、1998年。
第二次世界大戦前後の、日本(人)たちとムスリムたちとの関わりを巡る6つの物語でつづられた本。代々木上原の東京モスク(現在の東京ジャーミー)に典型的な、トルコと日本との間のなかなかあつい関わり(現在の東京ジャーミー建設中にはトルコで大地震があったが、家族を失いながらも帰国せずに建設を続けた技術者が多くいたという)。大川周明--優れた宗教学者・イスラム学者であり、右翼の理論家でもあった--の活動と瑞光寮。
ラークの大澤さんの研究を通して、戦前の日本のイスラム研究の熱意や密度については何度も聞かされていた。本書もまた、日本の国策ではあったものの(であったが故に)思いがけない熱意で関わり、またときとして裏切られた人々の話。
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