医療の新しい基本的理念
リンク: 医療の新しい基本的理念. 私が2003年に書いた「スピリチュアリティを使う人々」を踏まえ、医療において患者・治療者双方が関わるべき物語、言葉、対話について論じられています。
リンク: 医療の新しい基本的理念. 私が2003年に書いた「スピリチュアリティを使う人々」を踏まえ、医療において患者・治療者双方が関わるべき物語、言葉、対話について論じられています。
今日の診断と治療の技術は[高度の技術的進歩を含んでいるが]、政府のある委員会は、巧みなことに、「中途半端な科学技術」であるといっている。つまり、患者の機能を改善したり、生命維持を可能にする技術は進歩しているが、重症となって入院した患者を完全に治癒させることはほとんどできないからである。
ストラウス『慢性疾患を生きる』より
もはや受け入れるしかないのなら、どのようにそれを受け入れるか、どうしたら受け入れられるか、受け入れた後どうなるのか、どうすればいいのか、それらを分かち合いながらそれ以上のエモーショナルな支えをも共有できるところに、セルフヘルプグループの力がある。
第1章 アディクション医療と個人的回復運動の種子
節は以下の通り。この章で語られるのは、飲酒問題が米国においてはどのように生じてきたか、個人レベルの取り組みおよび禁酒運動などの集団レベルの動き、そして飲酒に関わる倫理性の危機について惹かれながらもアルコホリズムの病理について指摘した医師ラッシュと、一人で禁酒を試み、他にもそれを説きながらも根本的な解決をみなかったベンソンの物語である。
初期のアメリカにおける飲酒習慣
ベンジャミン・ラッシュ、そしてアメリカにおける、病気としてのアルコール依存概念の誕生
新しい歓楽の共和国
アルコール依存症者と、禁酒思想の発展
アルコール依存症者が禁酒運動初期にどう関わったか
孤独な闘いから、分かち合う回復へ
ルーサー・ベンソンの苦しみの物語
私はこの問題の当事者であり、この問題に関わる決定権は、ほかならぬ私にある!
このような主張を、「当事者『論』」と呼んでおきたいと思います。
これについてさまざまな角度から考える研究会を、この9月に立ち上げました。
http://blog.goo.ne.jp/tojisha/
当事者の政治的主張の実現ではなく、エモーショナルなサポートに焦点を当てた研究を分かち合う場所と考えていただければよいと思います。
下記の著作が出ました。私の存じ上げている方々ばかりが寄稿されていますので、ご紹介いたします。
ご案内するまでもなく、医療・看護・介護に関わるさまざまな領域で著名な方々ばかりです(後述)。
重なるメンバーがかかれた、松原洋子・小泉義之編『生命の臨界――争点としての生命』人文書院、2005と併せ、ごらんになってみてください。
私の研究に関わって重要なのは、医療・看護・介護・教育の「当事者」が誰であるか、誰がイニシアチヴを取り、これらの取り組みの質を方向付けていくのか、という問題です。
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川本隆史編『ケアの社会倫理学――医療・看護・介護・教育をつなぐ』有斐閣、2005.
序論 《ケアの社会倫理学》への招待 川本隆史
I 医療とケア
第1章 子ども・医療・ケア 石橋涼子
第2章 高齢者医療とケア 高橋龍太郎
第3章 ケアとしての医療とその倫理 清水哲郎
II 看護とケア
第4章 実践知としてのケアの倫理 池川清子
第5章 感情労働としてのケア 武井麻子
第6章 臨床哲学とケア 堀江剛・中岡成文
III 介護とケア
第7章 介護の町内化とエロス化を 三好春樹
第8章 ケアの淵源 最首悟
第9章 介護とジェンダー 春日キスヨ
IV 生命倫理教育の反省
第10章 生命倫理教育の反省 香川知晶
第11章 学校で話したこと 立岩真也
第12章 生と死の語り方 大谷いづみ
コラム
いのちの母国 森崎和江
誇り・ぬくもり・輝きのケアシステムをもとめて 大熊由紀子
「生きるのをやめたい」若者たち 香山リカ
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