『断酒が作り出す共同性』刊行!
拙著『断酒が作り出す共同性--アルコール依存からの回復を信じる人々』世界思想社が、刊行されました。本書は、米国発祥の匿名断酒自助会「アルコホーリクス・アノニマス」の研究です。
昨年、飲酒運転が社会問題として大きく取り上げられましたが、すでに忘れられつつあります。厳罰化ではなく、その背景にある依存症を見つめる必要があります。普通に飲める人が禁酒するのではなく、飲んではいけない人が酒をやめるための、断酒自助会が、研究対象となります。本書は、そもそも断酒自助会にどのような人が来て、どのようにしてやめていくのかを、わかりやすいストーリーで例示するところから始まります。
一人でやめられない酒を、仲間とならやめられると、彼らはいいます。それはなぜか。どのような背景で、「仲間とやめる」という形ができあがったのか。仲間がそばにいることは、心理学的にどのような意味をもっているか。そして、仲間とやめるという実践のもつ宗教的意味(スピリチュアリティ)は?
『春秋』の連載とあわせ、断酒自助会の背景となる思想を詳細に追った初めての研究となっています。
酒によって生き方を問い直されているあらゆる人に読んでいただくために、ソフトカバーでコンパクトに作りました。理論的考察の部分はちょっと難しいという方も、一部でもつまみ読みしていただければ幸いです。
本書の内容に関連した研究報告「禁酒と断酒--社会的福音と近代的自己の交錯」(宗教の社会貢献活動研究プロジェクト)@国学院大学の、東大大学院の塚田穂高産による取りまとめも、お読み下さい。
| 固定リンク


コメント